どうしてもどうしようもない癖というものは、誰にだってあると思います。
自分で描いた線の癖も、味と言えば味なのですが、癖になりすぎて他の線が出せない時もあります。
癖は癖なので、ふとした時にもひょっこり出てきて、意図せぬ登場に「今じゃない」と退場をお願いしたりもします。
人に愛されたり、悪い癖だと言われたり、
漬物のような
煮卵のような
創業から継ぎ足したタレのような
しみしみで抜けない漬け漬けの癖です。
でも人は80年ほど生きるので、
漬け方を考えて、ぬか床をこねるように
時間をかけて空気の入れ替えが出来ます。
漬けてこねて
ちょっとずつ変わります。
こねます。皆きっと色々こねてます。
漬けて
漬けて
発酵して
熟成されて
洗練されて
いつか
ただの癖だったのものが突き抜けて、
一生ものの味になるその日のために。
2019.5.19
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